食後低血圧(しょくごていけつあつ)とは?
低血圧という症状はよく耳にすると思いますが、食後低血圧(しょくごていけつあつ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。字を見れば何となくわかると思いますが、食事のあとに低血圧の症状になることです。
食事によって身体の血流が変化して低血圧となります。めまいや立ちくらみの症状があらわれます。食後低血圧(しょくごていけつあつ)の治療法は薬による治療などがありますが、原因となる病気の治療を優先する必要があります。
高血圧の方は血圧を下げるために食後に薬を服用しますが、そのために低血圧になることもあるのです。このような場合は、治療法として薬を飲むことができません。食時のあとにすぐ立ち上がらないとか、めまいに注意すると言ったことだけです。
もちろん、食後の一時的な症状ですから、しばらくすると改善します。食後にしばらく横になっておくとか、歩くと血圧が改善する人もいます。また、カフェインは血管を収縮させますから、食前にコーヒーを飲むのも一定の効果が得られます。
症状がひどいとき、は非ステロイド系抗炎症薬を服用したり、オクトレオチドを注射したりするケースがあります。もちろん医師の診断と処方が必要ですから、病院で診察を受ける必要があります。
高齢者の30%が食後低血圧(しょくごていけつあつ)だと言われているので、特に治療を急ぐ必要はりませんが、
立ちくらみの症状がひどい場合は、転倒してケガをすることがないように日常の生活で注意が必要です。食後低血圧(しょくごていけつあつ)の人が家族にいる場合は、サポートをしてあげてください。
食後低血圧の症状
食後低血圧(しょくごていけつあつ)は、食後に急に立ち上がったりしなければ、日常生活で支障をきたすことはありません。もちろん、本人はきになるでしょうが、すぐに治療しなければいけない訳ではないのです。
高血圧は大きな病気につながる可能性があるので、健康診断の問診でも血圧が高いことを注意されますが、低血圧はそれほど問題にされません。
めまいや立ちくらみが頻繁に起こる場合や、持続している場合は日常生活を送ることが難しくなりますし、他の病気の可能性もあるので、病院で適切な治療を受けなければならないでしょう。
私もときどき立ち上がったときにめまいを感じることがあるのですが、これは起立性低血圧と呼ばれるものです。立ち上がるという動作によることが明らかなので、あまり心配する必要はありません。また、他の病気がありその影響で低血圧になることを二次性低血圧といいます。
低血圧の治療法を考えるのではなく、原因となっている病気の治療を行うことになります。糖尿病の治療薬の中には血圧を下げる薬があります。その薬のために食後低血圧(しょくごていけつあつ)になる人もいます。この場合、高血圧と低血圧のバランスを細かく取っていくことが治療法と言えるでしょう。また、誤解している人が多いのですが、低血圧と貧血は全く別の症状です。
体調と体質
食後低血圧(しょくごていけつあつ)は体質によって症状に違いがあります。血管が収縮しにくい体質の方は、食後低血圧(しょくごていけつあつ)になる可能性が高くなります。
もちろん、すべての人が食後低血圧(しょくごていけつあつ)になる訳ではありません。日頃から自分の体質についてチェックしておきましょう。
体調が悪いことを体質のせいにしている人もいます。体質ではなく、日頃の生活習慣が悪いのかもしれません。慢性的な睡眠不足、不規則な生活、偏った食事など、若い人の多くが不健康な生活なのです。
そのため、若い人でも食後低血圧(しょくごていけつあつ)になる人が増えていると言われています。どんなときに食後低血圧(しょくごていけつあつ)になるのかはっきりしたことはわかりません。
血圧が低いからといってあまり神経質になる必要はありません。問題なのは、さらに血圧が下がった時に調整できないことです。
つまり食後低血圧(しょくごていけつあつ)になっているなら、直接的な治療法ではなくその裏に隠された病気を見つけることです。その病気があなたにとって重要なのです。